心療内科は、強いストレスや緊張等によって引き起こされる、身体の不調を治療する科目です。
ストレスが原因で体調不良になった場合、見た目や問診では把握しきれません。
よって、心療内科で働く看護師はより専門的かつ高度なスキルが必要になります。
特に心療内科で働く看護師は、高いコミュニケーションスキルが求められます。
心療内科に訪れる患者は、大きな不安を抱えており、勇気を出して治療に訪れています。
そんな中、少しでも安心感や、安らぎを与え、リラックスした状態で診察に望めるようにしなくてはなりません。
訪れる患者の心理状態は、一人ひとり異なります。
病院に来訪するだけで大きなストレスを抱えている場合もあるため、不快感を与えないよう、配慮が行き届いた対応が求められます。
例えば、笑顔で接することを意識していただけなのに、患者側に笑われたと勘違いさせてしまうケースもあります。
そのように、一度不信感を抱かせてしまうと、円滑なコミュニケーションが取り辛くなってしまいます。
特に心療内科にいる患者はデリケートな状態であるため、自分の言動で、どの様に感じるかを意識し、細やかに配慮しなければなりません。
心療内科の治療は長期にわたる場合が多いものです。
長い時間をかけてコミュニケーションをとり、信頼を得ることが、スムーズな治療につながります。
そのため、患者の気持ちにしっかり寄り添い、根気強くケアにあたれる看護師に向いている現場といえるでしょう。